映画「ルックバック」を遅まきながら観てきました。
岡田斗司夫さんがご自身のチャンネルの中で絶賛していましたし、漫画の方も読んでその作品の面白さは分っていました。
岡田斗司夫さんは「ルックバック」をアニメの転換点となる作品と言っていましたが、作品の序盤でその感想に同意出来ました。
とても良い作品です。
そして、この作品はこれまでの何かの作品の延長線上にはないとも感じました。まさに「転換点」と呼べるアニメでした。
作品の観始めの印象は、「画が良い」です。
原作の良さを踏襲しながら、大スクリーンアニメーションで、見劣りしないように必要な分が描かれて動いています。
その手法がこれまでの何かのアニメの路線ではないと感じますし、だからといって演出をやり過ぎている訳でもありません。
原作の雰囲気を最大限に発揮するために、その表現で描いたという感じです。
1時間弱の作品ですが、はじめから終わりまで、どこにも演出のもつれがありません。隙なく、途切れなく、作品は流れて行きその結末を迎えます。
画を楽しんでいるのか、演出を楽しんでいるのか、ストーリーを楽しんでいるのか、鑑賞している間見飽きることはありませんでした。
上映時間は58分で、鑑賞料金は他の長編映画と同じ料金ですが、良質の作品として見応えのある作品だと思えます。
「転換点」だと思われたのは、この作品を観て、自分にも何か新しい作品が作れそうだと製作者が創作意欲を喚起するようにも思えたからです。
実際にこの作品と並ぶ良作を生み出すのは、とても高い壁だとは思いますが。
AmazonPrimeでルックバックが配信されます。(2024年11月8日配信開始)