『Gのレコンギスタ』は富野由悠季が手掛けたガンダムシリーズの一作です。
2014年10月より2015年3月までTV放送、2019年から2022年にかけて『Gのレコンギスタ』のタイトルで劇場版5部作が公開されました。
なぜ今更『Gのレコンギスタ』に触れるかと言うと、アマゾンプライムで劇場版5部作が無料で公開されているからです。
少し前にチェックしていたのですが、劇場版のⅣとⅤは有料で、観るのをあぐねいていました。
TVシリーズはリアルタイムで観ていたし、DVDでレンタル開始されてからも全て通して観ていました。
自分としては『Gのレコンギスタ』は、かなり好きな作品です。
岡田斗司夫さんが自分の動画の中で『Gのレコンギスタ』は、イマイチのような表現をされていたことがあったと思います。
作品の出来としてはそれほど芳しくないのだな、との印象は持っています。
TVシリーズもそれほど盛り上がらずに、ラストまで行ってしまった感があります。
そんな作品の『Gのレコンギスタ』なのですが、自分が好みのところは多々あります。
まずはモビルスーツのデザインですね。
主役機の「Gセルフ」はガンダムのデザインをはずせないので、特別な飛躍はないのでしょう。
注目するのは、物語の中盤を過ぎた頃からでしょうか、ビーナス・グロゥブの兵器デザインが、どれも感性をくすぐります。
それまで登場して来たモビルスーツとは開発背景が異なるので、高性能性がデザインに上手く反映されています。
ジット団のリーダーであるキア・ムベッキが登場するジャイオーンは、顔面部が変化したりします。(センサーディスプレイという)
ジャスティマというビームサーベルを主戦力とするMSもデザインが非対称で恰好が良かった。
メガファウナへと持ち込まれたG-ルシファーもラライヤとノレドが操縦を務め、デザインも含め素晴らしかった。
ストーリーのある時期から一気に高モビルスーツが登場するのは、感心が高まりますね。
そしてこの作品の特徴は、登場人物の仲の良さでしょうか。
ファーストガンダムでは、アムロは孤独を感じさせました。
その後の作品も登場人物が良く死亡するので、観ていて安心も出来ないし、悲壮感が漂っていました。
『Gのレコンギスタ』も登場人物が亡くなります。
このキャラクターを死なせなくてもよかったんじゃないかと思うケースもあります。
ですが、他のガンダム作品のように次々と人が亡くなって行くことは無く、そこには救いも感じさせます。
どこかしら明るさもあり、比較的安心して観れるガンダム作品なのではないでしょうか。
ヒロインであるアイーダ・スルガンはガンダムシリーズ随一の魅力ある女性かと感じます。
それゆえに最終話でのシュシュを失くした演出は、がっかりする物があったのですが…。