ブルーピリオドが面白くて続けて読んでいます。
最近、最新刊の14巻が発売されました。
この巻の物語は、八雲の友人、真田まち子のエピソードです。
ネタバレでもないのですが、この「真田まち子」はすでに亡くなっています。
亡くなった人物を物語の中で描く。
亡くなった人物がいなくなったことによる影響が、物語の登場人物達にどう影を落としているのか。
八雲にとって真田まち子がどう位置付けされる人物なのかは、物語を読むことでしか分かりませんし、この漫画の中では、分かりやすい位置づけにはしていません。
八雲と真田まち子の関係も近いのか、遠いのかはっきりと分からないままです。
ですが、真田まち子の唐突の死により、現在の八雲があります。
それが八雲の芸術観に少しでも影響があるのかどうかです。
人の死というのをドラマチック(非現実的)に描いて、フィクションを盛り上げるのが映画やドラマ、漫画の常なのでしょうが、この巻で描かれた真田まち子はそれらとは程遠い描かれ方をしています。
故に現実味が増して来て、印象が強くなるというのでしょうか。
美術と死は切り離せない物として存在しているのも感じます。